死産。喜び、悲しみ、別れ。②
今日も午前中からクライアントと打ち合わせ。
goole calendarを見ても午前・午後関係なく予定はびっしり詰まってた。
午前中だった。
車を運転しているとき、携帯が鳴った。
クライアントをつれて、現地に向かって鹿島バイパスを羽咋方面に運転しているときだった。
着信、『ひっちゃん』
この時間帯、仕事中っていうことはひっちゃんも重々わかってる。
それにも関わらずこんな時間に電話が鳴った。
陣痛がきたのか!?
慌てて電話をとった。
...。
死産。喜び、悲しみ、別れ。
「今日は最後の定期検診だよ」
朝、慌ただしく準備をしている僕にひっちゃんが言った。
今日は7月20日。
予定日は7月26日。
僕はいつものようにひっちゃんのお腹を撫でながら話しかけた。
「しほちゃん、今日はそろそろ飛び出してくるかなー!?」
しほが起きていれば、そして機嫌が良ければ「ポコっ」って蹴り返して返事をしてくれる。
寝ていれば返事は返ってこない。
「今日はまだしほ寝とるね」
「昨日夜更かししてたもんね」
いつもどおりの朝だった。
ここ最近、仕事が忙しかった。
でも、しほがもう少しで生まれる。
どんなに仕事が忙しくても頑張れる、そう思ってた。